合気道稽古心得
一、 | 合気道は一撃克死命を制するに以って稽古に際しては指導者の教示を守り、徒に力を競うべからず。 |
一、 | 合気道は一を以って万に当たる道なれば常に前方のみならず、四方八方に対せる心掛けを以って練磨することを要す。 |
一、 | 稽古は常に愉快に実施するを要す。 |
一、 | 指導者の教導は僅かに其の一端を教うるに過ぎず、之が活用の妙は、自己の不断の稽古に依り初めて体得し得るものとす。 |
一、 | 日々の稽古に際しては先ず、身体の変化よりはじめ逐次強度を高め身体に無理を生ぜしめざるを要す。 然る時はいかなる老人といえども身体に故障を生ずることなく愉快に稽古を続け鍛錬の目的に達することを得べし。 |
一、 | 合気道は心身を鍛錬し、至誠の人を作るを目的とし、また技はことごとく秘伝なるをもって徒に他人に公開し或いは市井無頼の徒の悪用を避けるべし。 |