第1回  2006.dec.7.                      金子信造

1.始    礼(正面、  互いに)

2.準備体操

3.独演実技

    @.軒の雫  片手落とし

 手を差し伸べて、受けが手首を捕ったら、受けの手のひらに吾が手を密着させて、吾が手を雨滴がポトンとしたたるように垂直に落とす。

 触れたら、気結びし、相手の重心を吾が丹田に掴み取って制御する。

 術理を学び使えるようにする。初めは使うことより術理を体現できるようにするためユックリ学習する。

 稽古 (いにしえ)(かんが)える ここでは開祖の遺された教えを稽える。

術理のない動きは無法の動きであり武術ではない、理を悟ることは自然成長的には殆ど不可能、学びが必要である。一教や四方投げをやってるつもりでも術理がなければ合気道ではない。一教もどき、四方投げもどきに過ぎない。

     A.浪の下 大力落とし

 片腕を受けに諸手でガッチリ捕らせ、足底の垂直離地と同時に落とす。

腕力では落とせないものを、重力移し込みで落とせることを示す。

これらの術理はこれから何回にも亙る稽古で体得できるまでは言われても分からぬし、実技をやっても動き方の物まねに終わるだけで今は意味がない。以上2技は例を示すだけとする。

 

4.実技演習

@.片手取り 腕差し伸ばし

基本体勢 ア.二本足立ち―吊身(スカイフック)、足心、剄骨、股関節に体幹を正しく乗せ、
(骨に乗せ)最小の筋力で立つ。
イ.体勢―(ソの字)撞木立ち、一重身、六法に開いて三角に入る。重力移動
ウ.腕― 体の重力移動とともに振り出され、振り落とされる、力みのない動き。
開祖監修、二代道主著「合気道実技」また、これらは宮本武蔵「五輪書」水の巻の論を味読すべきである。

 A.片手取り振りかぶり

  中心軸回転(スミキリ―開祖)、力むと相手の抵抗にヒッカカル、体で捌く。

 B.片手取り四方投げ

   指導演武後、取が受けに交代して、取が合気しなければ投げようとして取が受けに当身を入れられるし、逆転して投げられてもしまうことを示す。

 C.片手取り小手返し

手解き2法 ア、横―完全に抜かないと技が出せない 

イ、縦―半解きで反撃を止めておく

 D.片手取り入り身投げ

   溜めのない入り身。―浮身、沈身。臍で背中を見て、包み込み―赤子を胸に抱く気  

持―正中線前に前進。

5.座技呼吸法

趺居―林崎重信の体動法、これで動かなければ居合せが出来ない。つまり突きつけられている太刀に向かって、鞘走ってる間に切られてしまう。

膝行法は趺居から動き、膝と爪先で支えてしまう居着きを生まない。踵を後に残すのは瞬間の動きにならないから論外。踵はいつも肛門を塞いでいる。

腹(丹田)に直接、生えている腕から気を宇宙にだす(清野師範)

6.右起左座と抜刀法の初歩

7.礼 (正面、  互いに)                       了



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